2004年1月20日 発行
目次○彼岸花のお話○ときめき忘年会2003 ○われら人生80から ときめき完熟作品展 ○パワーみなぎる クリスマス会 彼岸花のお話田んぼのあぜ道に咲く曼珠沙華(まんじゅしゃげ) 徒然 デイサービスの送迎に行くと 玄関先で朝の日差しの中 ニコニコ待ってくれているフミさん。 「おはようございます。フミさん!」 送迎の車の中でフミさんは 彼岸花のいろんな話をしてくれました。 一言一言がとっても心地よく素直な気持ちで心傾けて聞かせてもらいました。 素敵な話を わたし一人で食べてしまうのは とてももったいないので ご紹介します。 フミ「この華は 暑くもなく寒くもなく ちょうどいい時に咲くんですよね。 決まった時期に 少しも間違うことなく いっせいに咲いてね〜。」 フミ「郵便でね 北海道の友人の所に柚子を送るのにね 柚子の上に ‘まんじゅしゃげ’をのっけて送るんです。 こんな花は見たことがないそうな。 去年 まんじゅしゃげの球根を送ってあげたんです。 でも 葉はついたけど 華は咲かなかったそうです。 ちょうどいい気候のところが好きなんですねえ。」 フミ「球根は食べるとおなかを下すので戦時中も食べられなかったのが さいわいして 今もたくさん残っているのかもしれません。 球根はすりつぶして メリケン粉と混ぜて膏薬(こうやく)にして 塗ると‘打ちみ’に効くんですよ。 ぬってよし みてよし 本当にきれいな華ですよね〜」 フミ「日にあたるんは いいことです。特にこの朝の日差しは体にとっても いいんですよ〜」といいながら 小さい石の上に腰を掛けて 華に囲まれ朝日 に包まれたフミノさん なんだかとっても風景に馴染んでいてきれいでした。 帰りの送迎の時に写真をパチリ! 感動の風景がここにありました。川之江絶景100選だぞ! フミ「行儀よく 兵隊さんのようにきれいに立ってねえ〜」 畦(あぜ) 行けばやいのやいのと 曼珠沙華 俳句王国より 暮れむとす 野を鎮めゐる 曼珠沙華 まんじゅしゃげ この名前の響きに心地よさがあって なんだか夢の中の おまじないのように感じた。 この地域の人なら誰もが知っていて 各々に思い出を語れるそんな花 赤があでやかに 秋の稲がたれる頃に畦を彩るその姿 夏の終わりに見る花火が野にさいたようでもあり 葉もないのに すっくりと行儀よく立つ姿は美しい 美しすぎる そのわりにじっくり見ることもなし あらおかし ◆◆◆ デイサービス 楽しみにして 生きる私 フミさん ◆◆◆ 紅葉の 美しき 花とはちがう 味がある フミさん ◆◆◆ 暑くもなく 寒くもなくて 美しく咲く 彼岸花 フミさん ときめき忘年会2003ゆかいなレオナの仲間たち この指とまれ 12月に入ると あちらもこちらも忘年会の準備でわきあがるレオナ 思わず 手より口を先に出してしまうほど じっとしていられない そんな 季節です。歌の練習に余念のないユニットへ行くと 風にのって昔なつかしい 歌が聞こえてきます。青い山脈 東京音頭 踊りの練習に おおわらわのユニットは 手振り身振り 手拍子とにぎやかです。花笠音頭に使う 笠用のペーパーフラワーが あちらこちらに ふんわり床に花を咲かせています。 もういくつ寝ると 忘年会 いよいよ ときめきも最高潮 そして 忘年会デビューです。 午前の部 <三島の春団治一座 ショータイム> 古きよき時代を思わせる衣装と歌 踊り 次から次へ繰り広がる 芸の数々 本格的衣装と物腰に息をのんでしまいました。 おちゃめな踊りもあって 本当にステキです。 日本の心ここにあり〜ご参加 ありがとうございました。 午後の部 ひときわ目を引く ‘まめやっこ’‘ひややっこ’登場 「豆やっこどす。冷やっこどす。よろしゅう おたのもうします。」 会場は拍手かっさい 大盛り上がりです。 京都祇園の舞妓さんを見ているようです。本物以上かも! 「どこの美人芸者さんかなあ?」「どこからきたん?あんたはん?」と 本当に 本物と思った人も多かったみたいです。 そんな 舞妓さんも <運命の綱引き><二人羽織>に参加しました。 <運命の綱引き>は お立ち台にあがり 棒の綱引きをする競技です。 飛び入りで 伊予美人やタイガーなど多くの方が熱戦を繰り広げました。 舞妓さんも「おてやわらこう おたのもうします」といいながら スソを たくし上げての参戦には大笑いでした。 <二人羽織>献立はスパゲティー、ヨーグルト、きなこ餅、牛乳です。 「おなかすいたなあ」「なんから食べるなあ?」 としゃべる間もなく 手が口へ伸びる 伸びる。 その先は 口ではなくて 大きな鼻の穴でした。 そんな調子で 顔にヨーグルトときな粉の人面像の出来上がり! 生活の一番の楽しみ 食べること! 自分で食べたら とってもおいしく食べられるけど 人に食べさせてもらうのって難しいものですね。なっとくです。 「お味はいかがでしたか?」「もう ようござんす いっぱいです!」 胃袋は食べ物でいっぱいにはならず 笑いでいっぱい 笑う者に福きたる 「ごちそうさまでした」 <大正琴グループ> 大正琴の演奏 透明に響く音色に 心地よさが添えられます。 足拍子してしまうんですよね。なんだかとってもリズミカル。 ご参加 ありがとうございました。 <三味線クラブ・三島藤本会、尺八・高橋吟山先生> レオナ初登場 三味線と尺八の演奏 春夏秋冬なつかしメロディ 聞きほれました。ありがとうございました。 花笠音頭の演奏をしてもらっての踊り 笠が舞うレオナの舞 最後に東京音頭を 皆で輪になって踊りました。 輪になって和になって 2003おつかれさまでした。 ゆかいなレオナの仲間たち 地域のボランティアの方々にあたたかく支えてもらい 大成功に終わりました。 本当に厚く御礼申し上げます。 <似顔絵名人 ふじおか先生 登場> 一目みて 二目みて あっという間の似顔絵の出来上がり 手品のように早いので なんだか照れている間もないくらいのハヤワザです。 生を刻む そんな一瞬一瞬の顔 忘年会に花を添えていただきました。 ご参加 本当にありがとうございました。 われら人生80から ときめき完熟作品展10/18〜11/9+かわのえ高原ふるさと館 創作意欲も完熟! ・・・とほめられ 新聞で紹介されて とっても大成功。 面と向かって話せないことや 日ごろ思う徒然なことを俳句や詩、絵で表現 してみたり。 創作作品では リサイクルを基本に生活用具や遊び心をさぐってみたり。 まだまだこれから われら人生80から!そんな勢いで作品展を催しました。 作品を見てもらうのって なんだかとっても楽しいし自慢したくなるんです。 こうすればよかった、次はこうしてみよう、ああした方がいいんじゃないか。 作った時間がそこにはつまっていて とても楽しくて思い出がいっぱいできました。ありがとう。 ゆっくりだけどできるんだ。あせることなんてなにもないんだ。 ていねいに たのしく作って また 展示会しますね。お楽しみに。 記帳ノートの内容 紹介します。 たくさんの方々に来ていただき 本当にありがとうございました。 「元気をもらった。」 「作った人の楽しさがわかる作品が多いですね。」 「まっしろな赤ちゃんで生まれ 老いる人生作品の数々に 心温まりました。」 「私は勇気をいただきました。」 「すごい!わたしもがんばろう、という気持ちになりました。ありがとう。」 「80才にもなって気づかなかったことに 今気づきました。サンキュー」 「元気でいつまでも」 「やればできる事がよくわかりました。88才の母にも伝えます。」 瀬戸内海と川之江城が見える景色が最高の かわのえ高原ふるさと館様 大変お世話になりました。すばらしい会場の中で 展示会を開催できたことに 深く感謝申し上げます。 パワーみなぎる クリスマス会今回 初めてホームのクリスマス会を体験して受けた衝撃は まず 自分自身 の中にありました。 その日の クリスマス会には 完璧とさえ感じられたシチュエーションの中で 始まりました。途切れることのない細かく準備された出し物 それを盛り上げ る職員たちのテンションの高いこと 高いこと。 入所者の方々 職員たちの笑顔と笑い声は途切れることがありませんでした。 そして何よりも その中に自然に引き込まれるというよりも 積極的に入って いこうとしている自分に驚いたのです。 それは入所者の方々が喜んでいる姿と その喜ぶ顔がみたくてたまらない職員たちを 目の当たりにしたからに違いありません。クリスマス会の余韻は 自宅に帰ってからもしばらく消えませんでした。 ユミ報告 |