目次
○「食といのち」 佐藤初女 先生の講演会に参加して
○市民の1人として選挙に行く
○嫁入り道具の桐タンス
○じいちゃん 参りましたよ
○金魚のこども
○7月21日 皆既日食
○ねこぐるまの思い出
○小山公園の花見
○レデイ薬局横の公園でお花見
○食べることは生きること
○ときめきのルンバ
「食といのち」 佐藤初女 先生の講演会に参加して
食べる事は 生命をいただく事である。
生命は食材のこと。
調理はその生命を生かすこと。
長い冬に耐えて 雪解けと共に芽生えた ふきのとうの生命を
いただいて おひたしや天ぷらを作る。
ただ美味しく食べさせてあげたい、という心を込めて料理した時
その ふきのとうの生命が「おいしさ」になって 食べる人の
生命を生かし 心をいやしてくれるんです。
放っておいたら 腐っていく自然の生命に
手を加えることによって
別の生命に 移しかえているのかもしれません。
面倒くさいっていうのが 一番嫌いなんです。
ある線までは 誰でもやること。
そこを一歩 越えるか 越えないかで
人の心に響いたり 響かなかったりすると思うので
この辺でいいだろう という所を 一歩 もう一歩こえて欲しい。
だから お手伝い頂いて
「面倒くさいから この辺でいいんじゃない。」
と言われると とても寂しく感じるのです。
病気になった時 注射や薬に頼るのではなく
食べる事で元気になれる。
悩む人 問題を持っている人は ご飯を食べない。
何か違うものを食べても太るからと ご飯を食べない。
ご飯を食べないと考える事ができない。
考えがまとまらない。決められない。
食べる事によって 考えることができるようになり
決める事が出来るようになる
食は命である。
野菜の皮むきは 皮むき器を使うより 手でむいた方が
3倍の活力がある。面倒くさくても 手間をかけ手でむくと
美味しさに違いが出てきますよ。
1人ではなく 皆で
まず自分がやることである。
生きるために動く事
人のために働く事
生きるために食べるのである。
今日と明日が同じではいけない。
「家庭の和 人と人との交流 全て食事が基本」
素材の命を生かすような 料理をすれば 人も生かされる。
料理は創作である。がんばって創作して下さい。
講演会を聞き終えて いろんな事を考えました。
仕事をしていると「帰りが遅くなったから」
「面倒くさいから」と 料理を作る手間をはぶこうと
お弁当やお惣菜で済ませることがあります。
「食べたら同じこと」「何か 子供に食べさせないかん」
との思いでした。
自分には「時間がないから しょうがない」と
なかば言い訳をしていました。
野菜類も お米も 無農薬の作りたての物を
両親からもらっているのに
素材を生かすなんてこと 考えずに料理をしていました。
四季折々の物を使って料理をする。
その料理の仕方も考えながら これからしていきたいです。
お話の中で 中学生の子の悩みが2月3月頃になると
増えると出ていました。
「そういえばそうだ。」うちの子も3年だ。
心の中で納得しました。
「子供本人もだけど 親も同じように悩むんよ」と思いながら
聞きました。
進路に悩むこの時期こそ
手間をかけて料理しなきゃいけないのか・・・
私自身 余裕があればなるべく 一緒に作り 皆そろって
一日の話をしながら 一緒に食べる事を心がけていきます。
「食はいのち」生きるために食べる。
食材=命をいただく。
なるほどと納得できたように思います。
食べることは生きる基本。
食材を大事にし 料理し 家族にも入所者にも
食べてもらえるように努力したいです。
しんどいと言いながらも ご飯をきっちり平らげるお年よりは
さすがに元気だと思います。
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市民の1人として選挙に行く
8月29日 土曜日 残暑の残る暑い午前中
みんなで選挙に行った。
当日の投票は混雑も予想され
前日に期日前投票に参加することにした。
「社会人なら誰でもすることじゃけんなあ」
と元気に出かけていった。
ずいぶん混みあっていて 入口で待たされた。
次々と前の人が減っていくが
それでも待つことが苦手なお年寄りには きつかった。
しばらくして順番がきた。
「何の用事で当日選挙に来れないのですか?」
「仕事ですか?」と聞かれた。
3個の投票箱があった。
説明をしてくれたが その説明がわからない。
わからないと言う事に対して してくれた説明がわからない。
「それでは お年寄りには 言っている意味がわかりませんよ」
と伝えるが お年寄りに わかるような説明はしてくれない。
理解できる説明というのが
その方には わかってもらえないようだった。
スタッフが付き添いで来ていたが 公正のため
フォローをさせてもらえなかった。
Eさん「選挙に行く人はそのつもりで行っとるのに。
ぎょうさんげに 人置いてしとるけど 悪い事せえへんわ。
文字がわからんでも あんたらが そばにおるから
聞けると思って安心して来たのになあ。
恥かきに選挙に来たんじゃないのに・・・」
帰りの車中
怒りがおさまると 今度はしょんぼりと
浮かない顔が見られた。
字を書けない人の選挙は どうしているんだろう?
手が震えて きれいに文字が書けない人の場合
手を添えることがダメなら どうしたらいいんでしょうか?
難聴の場合は どう説明しているんだろう?
投票場所出口で すれ違った人が
私達に かけてくれた言葉が 心に残る。
「川之江の人は年とっても選挙に来て ほんまにえらいわい。」
なんだか複雑だった。
投票場所で 嫌な思いをした後だっただけに・・・
色々あるけど きっと次の選挙も参加すると思う。
気持ちよく投票できるように
高齢者に配慮したサービスをお願いしたい。
そのために ホーム側の関わりで
求められる事があれば 提案いただきたいと思う。
認知症になっても住み慣れた地域で
元気に暮らしていける社会ができるようにように
協力していきたい。
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嫁入り道具の桐タンス
桜の花が終わりに近づく頃 山に紫の花が見え始める
藤の花と思いきや
少しちがって 大きな大きな木に咲いている
雑木林の中でも ひときわ大きく めだっている
せいたかのっぽの木
桐の木だそうな
昔 おなごが生まれると
その時に 桐の苗木を 植えるそうな
その子が 嫁ぐ頃には 大きくなり
その桐の木で 嫁入りタンスを作ってやったそうな
桐の木は虫がつかなくて 最高級のタンスになるそうな
桐の木は普段目立たないが 花が咲く時だけ目立つ
山で藤の花かと思った その花は 桐の花でしょう
桐の花が咲く頃になると
いつもその話を Mさんはしてくれます。
すいは高原のワシントン桜
山の上の空気は冷たくて寒かったですが
見ているうちに
「きれいなわぁ」の声が大きくなり
見事に咲く花に 見とれていました。
Yさんの「たんぽぽ たべれるんよ」の声に反応し
皆でたんぽぽの葉を 採りはじめました。
帰ってから Yさんは早速 てんぷら にしてくれました。
たしっぽ も料理してくれました。
寒かったけど 楽しいお花見でした。
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じいちゃん 参りましたよ
普段は 左半身と耳が不自由な為
車椅子から 静かに みんなを見ている じいちゃん
今日は じいちゃんに童謡の歌詞を書いてもらおうと
筆と紙を用意した。
「じいちゃん書いて」 ジェスチャーで頼むと
「よう書かん」 と言う。
「じいちゃんなら書けるよ。」
と お手本を書いて 見せてあげる。
すると 自ら筆を持ち 書く準備を始めだした。
まずは
「(でんでん)って書いてみて」
(でんでん) と書いてくれた。
「じいちゃん その調子!」 と皆も応援してくれている。
次は
「(むしむし)って書いてみて」
(むしむし) と書いた。
「あれ?」 私がじいちゃんの顔を見ると
じいちゃんも 私の顔を見て 大笑いしている。
お手本を書いて見せて もう一度書いてもらう。
じいちゃんは チラチラと 私の顔を見ながら
また (むしむし) と書いた。
そして 目が合い 二人で大笑い。
「じいちゃん わざと 間違えたんじゃあ」 と言うと・・・
じいちゃんは 涙を流して また大笑い。
まわりのみんなも 大笑い。
「今日は じいちゃんに1本とられたぁ。参りました。」
でも とっても味のある作品ができたよ。
ありがとう じいちゃん。
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金魚のこども
「生まれたんですよ。金魚の子供がこんなに。
Tさんにもらった金魚が 引越したとたん
子供を産んで こんなに沢山。
見て驚いた〜。
ボウフラでも わいたんかと 思うくらいの数で
すごいでしょ。」
新しい命が ここで生まれた。
暑い暑いと ヒーヒー言っている毎日だけど
この夏も この金魚と 頑張れそうな気がした。
環境に左右されることなく 強くたくましく生きたいと思う。
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7月21日 皆既日食
雲が多くて 太陽が見えない いまいちの天候
皆既日食の日
次 見えるのは46年先 というからには
見逃す事は できない。
10時半より 玄関前の駐車場へ
ゾロゾロと 皆が集まってきた。
とりあえず 黒の画用紙
穴をあけたトレー皿
黒色のネット
ピンク色のポリ袋
アクとりしゃもじ
サングラス
思い思いの物を手にしての おおはしゃぎ
なんだか10時半頃より 外の気温が下がり 冷たくなった。
昼前なのに 日の出前の 涼しさがあった。
ひんやりとした空気で
昼間なのに ジリジリしたものがなくて
雲が出てきて 太陽は かくれんぼしながら
ちょこっと見える。
三日月形の太陽は くもっていたこともあり 裸眼でも見えた。
くもったお陰で 準備した小道具がいらなくて 逆に良かった。
みんなといると 楽しさも倍増の 皆既日食だった。
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ねこぐるまの思い出
「よく 新宮から川滝まで ネコ車 押してきたんよ。」
会うたんびに 話してくれる人がいる。
ねこぐるま って何?
大八車のこと?
こないだ新聞で ネコ車の写真が掲載されていた。
「ようやくわかったよ ネコ車。」
マスク着用
食事の時に スタッフが 外してあげることを 忘れていると
マスクの上から 食べ物を お箸で口の中に 押し込んでいた。
ごめんなさい、外すのを忘れたみたい。
マスクをしていて おやつを食べる為に
「ずらして」と言うと マスクをアゴに下ろすのではなく
上にあげて 目をふさいでしまった。
「見えないから 下におろしたら」 というと
「大丈夫だから お菓子ちょうだい」と手を出す。
結局 ずらさずに マスクは 外してもらうことにした。
落語ボランティア 町娘(着物姿)役で参加して感じたこと
高齢の方が 近寄ってくれて 襟をなおしてくれたり
スソを なおしてくれたりする。
昔 着物を着ていたので 着崩れはとても気になるらしい。
ありがたや
やっぱり すごいなと思った。
お墓参り
「お墓参りに行きたいんじゃ」 というが
あいにく天候も悪く 寒い日だったので
「お墓の方角は こっちじゃけん
こっち向いて 手を合わせておこうな」というと
イスから立ち上がり 手を合わせ 肩小さくして
一生懸命 拝んでいた。
「ああ スッキリした。胸につかえていたのが とれた。
ありがとな」と。
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小山公園の花見
家族の方を お誘いしての花見も
今年で 3年目となりました。
今年は 桜が咲いても 寒さが続いたり
雨もよく降ったりと 不安定な天候でしたが
4月10日の 小山公園は 桜も満開で
雨女が 2人いたにも関わらず
帰りは 汗ばむ程の よい天気でした。
家族の方も5人参加して下さり
バーベキューの準備や 後片付けを一緒に手伝ってくれました。
日頃 面会のわずかな時間しか話せない 入所者の家族同士
職員と交流することができ
また 職員がどのように
外出を 安全に楽しんでもらえるように工夫しているか
わかってもらえたのではないかと思います。
それと もう一つ 職員の個性も見て頂けたらと思っています。
レオナの職員は桜に負けず 明るく健気に咲いております。
今年参加できなかった方 来年の花見楽しみにしていて下さい。
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レデイ薬局横の公園でお花見
天気のよい日に 片道30分程の公園に花見に行ったよ。
歌をうたったり 近所の方と立ち止まって話をしたり
車が来たら 「車 くるで〜」と誰かが言う。
その声を聞いて「は〜い」と はじっこによける。
そんなこんなで ワイワイ ガヤガヤと歩いて行きました。
公園に着くと 近所の人かな
さすがお花見シーズン
小さな公園だけど 子供連れやランチを楽しむOLに混じり
私たちも 腰をおろしました。
麻痺のあるMさんにも
皆と一緒に シートに 座らせてあげたくて
最近ぽっちゃりしてきたMさんですが 3人がかりで
もちあげることに・・・
Mさんは 皆と座れたことが うれしかったのか
ゲラゲラと大笑い
それにつられて とにかく 皆 笑いが止まらなかったよ
お昼には 大きなお弁当を 桜の木の下で食べました。
言うまでもないのですが 全員 みごとに完食
ダイエット・・・そんなのは ずいぶん先になりそうです。
ぽっちゃり 大歓迎
今度はどこに行って お弁当食べようかな。
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食べることは生きること
ある日 職員の方が「いい講演会 見つけてきたよ」
と 「食と命」 というチラシを持って来てくれました。
チラシを持ってきてくれました。
そのチラシを見た時は
「食べるなんて 当たり前のことじゃん」 と思いました。
けれど すぐに 1人の入所者のことを 思い出しました。
その方は 数日前より食事量が減り
薬や注射に頼るようになり
皆で心配していたところだったのです。
「これは行くべき。行かなきゃいかん」 と思いました。
入所者の方々と一緒に 三島福祉会館に出かけました。
私たちは 一番前の席に座らせて頂き
お話を聞くことができました。
市長さんのお話に続き
講演者 佐藤初女さんが 壇上にあがった時
上品で 年齢より とても若く見えたので 驚きました。
佐藤初女さんの話では 私たちが今まで普通にしてきた
ご飯を作り 食べて 片付けをする。
その何気ない行動を
もう一度 考え直さなければ と思いました。
まず 食材を作っていただいた人に 感謝し
作る人にも「ありがとう」 と思い 食材の命を頂き食べる。
命を頂くのだから 粗末には作れない。
食材を生かした料理 生かされると美味しくなる。
何事もだが 一生懸命するのと
面倒くさいでは 美味しさが違う。
皆で食卓を囲み 会話しつつ 美味しく頂く
美味しいと思えることで 食材が私たちの口に入り
共に生きていく薬 活力になる。
食べる事は 生きることにつながる。
いろいろ話を聞いていると
お年寄りたちの顔は とても良い顔になっていました。
最後には感動し 涙するお年寄りもいました。
これからのことに 生かしていこうね。
食事作りも 昔の料理 教えてね。一緒に作ろう。
みんなで 楽しい食卓を囲み 笑いも絶えず
長生きしていこうね。
この講演会に参加してから後
食事量が減り 薬や注射に頼っていたお年寄りの様子が
変わりました。
食べる事が大事。
食べることは 生きることだと 思い至ったようです。
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ときめきのルンバ
あたたかい声援に支えられての挑戦
5月1日
NHKのど自慢の予選会に 出場させて頂きました。
予選通過はできませんでしたが
思い出に残る いい経験をさせてもらいました。
応援のうちわ作りや 夜なべをしての衣装作り。
何より「がんばってよ」 と
心から 応援して下さった レオナの皆さんには
心から感謝しています。
緊張する僕のために バックダンサーとして一緒に
出場してくれた Mさん Oさん お疲れさまでした。
予選会では予想通り スパンコールの衣装が目立って
氷川きよしファンの方からも 応援の声を
かけてもらえました。
歌のほうは 今思うと 無我夢中 がむしゃらに
唄っていたと思います。
皆に支えられ レオナファミリーの一員として
色んなことに挑戦しながら成長していきたいと思います。
ありがとうございました。
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