レオナ新聞 第16号


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レオナ新聞

2012年5月25日 発行

目次

○『100歳節』
○『ありがとう』
○『いつも女性だよ』
○『はじめての運動会』
○『萩寺でギンナンひろい』
○『こころにメロディ』
○研修に参加して「やすらぎの空間作り」
○『みんなで理念作り』
○「一期一会に感謝」
○「縁があっての円」
○寒川海水浴場で母の日会『大空をあおいで』
○『山のさんぽ』
○詩『冬の日、樹の下で』
○『仕事と家事の両立』
○スタッフの今年の抱負 紹介
○「人生劇場」
○『赤ぱんつ』
○詩『切り株の木』  長田弘
○『大きな声』
○『長い夜』
○研修に参加して「日々精進」
○『燃えた』初めての市民劇団への参加
○『L・O・V・E 嵐』


『100歳節』


50才 60才は つぼみなら+
70才 80才は 花盛り+
トーカチ(88才のお祝い)過ぎても 鮮やかに+
100才で咲かそうよ ヌチ(命)の花+

50才 60才は わらべなら+
70才 80才は さらばんじ(真っ盛り)+
トーカチ(88才のお祝い)過ぎたら カジマヤマー+
100才で祝うよ 福の花+

健康長寿になるならば+
なんでもおいしく頂いて+
早寝早起き 散歩して+
毎日愉快に暮らしましょう+

ボケない秘密は指にあり+
指から頭に若返り+
手仕事続けりゃ 誰にでも+
寝たきり知らずに100才がくる

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『ありがとう』


吠える犬に おじいさんが近づいていくと
なぜか 吠える声が小さくなり 犬が後ずさりしている。
そんな こわおもてのおじいさん。
でも いつも こまめに「ありがとう」って言ってくれる。
手洗いの時 泡を出す手伝いをしただけで「ありがとう」って。
トイレから出てくる時 扉を支えただけで「ありがとう」って。
お風呂からあがって頭から湯気を出しながら「ありがとう」って。
帰り際に「ありがとう」って。
見習いたいと思った。
「ありがとう」「ありがとう」そして ニッコリかな。
「ありがとう」って言いそびれて 
そのままってこと たくさんあったなあ
「ありがとう おじいちゃん」気づかせてくれて。
たくさん「ありがとう」が言える人になります。

『今年の牡丹はよいボタン』
庭に咲く紫の牡丹 今年はたくさんの花をつけた。
去年は5個くらいしかなかった花が 今年は20個以上咲いた。
思わず この歌を思い出した。
自分でも唄いながら なんだか久しぶりに口ずさんでみたので
なつかしかった。
ことしのボタンは よいボタン
お耳をからげて すっぽんぽん
もひとつからげて すっぽんぽん
(少女)いれて〜
(鬼)いや〜
(少女)海に連れて行ってあげるから〜
(鬼)海坊主がでるからイヤ〜
(少女)山に連れて行ってあげるから〜
(鬼)山坊主がでるからイヤ〜

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『いつも女性だよ』


「ちょっと眉ずみ どこかいな?」と化粧道具を探すSさん。
「わたし持ってくるね。描いてあげるよ」と言うと
座って目を閉じ 待ってくれている。
「頬紅もぬってみる?」と聞くと
「え〜〜」と言いながらも嬉しそう
そのやり取りを皆さん 気になるようで ずっと見ている。
「最後は 口紅じゃね」と口紅を塗ってみる。
「さぁ〜できたで。鏡みてみる?」
「やっぱり化粧しとかななっ 誰にいつ会うかわからんきに」
「けっこなな?」
と嬉しそうに聞き しばらく鏡を見つめている。
他の方にも「化粧してみる?」と聞くと
「え〜しても変わらん」と言いつつも 目を閉じて待ってくれている。
みんなで「あんた けっこなった」
「まだ嫁に行けるな」
「まぁ〜化けるもんじゃ」
「恥ずかしいわい」
と冗談言いつつも 笑いあった。
化粧をした笑顔も素敵だった。
女性ならではの特権だよね。

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『はじめての運動会』


11月1日私が入社して初めての運動会が行われた。
運動会というとチームに分かれて 様々な種目を行い競い合うという
イメージが強かった。しかし レオナの運動会は違っていた。
まずユニットごとに職員も入所者も仮装して会場に登場する。
仮装(パンダがやってきた)(あやまんジャパン)
その年に合わせて全く違う衣装で それぞれ個性が光る。
入所者、職員共に笑顔で楽しそうに入場してくる姿は印象的だ。
いざ運動会が始まると あわただしく入所者、職員、家族、近所の方が共に汗を流す。
競技をする人、応援する人、全員が一生懸命だ。
誰一人つまらなそうにしている人はいない。
全員が叫んだり、喜んだり、掛け声をしている。
1人1人がみんな気遣いながら楽しんでいた。
一致団結という言葉が思い浮かんだ。
全員で何かに取り組むことは とても意味があることなのだと感じた。
入所者はいつもより表情が豊かで ニコニコしたり 
真剣な顔をしたりと 1人1人が とてもいきいきしていた。
1人1人の新たな一面を見ることができたと思う。
これからも 沢山の行事を通し 
入所者の新たな一面や笑顔を見ていきたいと思った。

『運動会』
今まで施設の運動会という大々的な行事に参加したことがなく
初めてで 準備から進行するという事が 本当にプレッシャーで
想定できそうな事が想定できず 当日は予想以上に混乱しました。
暑いことから始まり 終わるまで緊張という言葉は抜けませんでした。
けど みなさんの協力もあり 自然に笑えて 楽しく参加でき
みなさん疲れていたかと思いますが きっとよい思い出になって
もらえたと思います。
これからも いろんな行事に参加し よい思い出を作りたいです。

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『萩寺でギンナンひろい』


秋晴れの穏やかな日差しの中 萩寺に出かけた。
ギンナンの葉の紅葉はまだで 緑色が太陽に透けて
いろんな色に見えてきれいだった。
ギンナンの木の下に実がたくさん落ちていた。
さっそく ひろい始めた。
ひろいながらも 上から実がポトポト落ちてくる。
いろんな人が歩いて踏みつぶしていたので とてもくさかったが
それでも一生懸命にひろった。
大きい 大きいギンナンの木がクスクス笑いながら
実を上から落としているようにも思える・・・
バケツ1杯分 ひろった。

もちろん においとカブレ予防のため 手袋をしてひろった。
手も靴の裏も洗ったけど においはなかなかとれず
匂いのお土産がついてきた。
帰ってくるなり「なんか くさい・・・」と言われ
においのお土産 ギンナン臭でいっぱいに・・・

水に浸して 浮いたものはほかして
次の日に足で踏みつぶして 種をとった。
種を乾かして できあがり

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『こころにメロディ』


ある昼下がり 童謡の歌を流した。
私たちも 耳にしたことがない 童謡の歌も流れる中
お年寄りたちは 次々にくちずさみだす。
さっきまで 居眠りしていたKさん
「帰らないかん」と落ち着かなかったNさん
機嫌が悪かったSさん・・・
みんなそろって 歌詞もまちがわず しっかり唄っている姿を見て
私は「すごーい!!」と手を叩いた。
1人のお年寄りが「歌っちゃえーなー。いつまでも忘れん」と言った。
とても心に残った。
忘れていた事を気づかせてくれた気がした。
介護の仕事をしていく中で
知識、技術は大事で 身につけなくてはいけないと思うが
一番大事なのは「人間性」だと思います。
利用者が何を求めているのか 何を伝えようとしているのかを
気づき感じなくてはいけないと思いました。

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研修に参加して「やすらぎの空間作り」


認知症の人の歴史のスライドをみて衝撃を受けました。
同じ「人」なのに、昔は男性も女性も区別のない扱いを
受けていました。
女の人の髪は とても短く切られていたり、
拘束服を着せられていたり、ベットに拘束されていたり、
入浴も男女同時で 人権なんてありませんでした。
その考え方もなくなりつつあり今。
私にできることは 認知症の方々が、
もっと安心して過ごすことのできる空間作りだと思いました。
私たちは「介護」をしているのでも させてもらっているのでもなく、
これからは「生活や生き方の支援」をしていかなくてはいけないと。
一見 よく思える「〜しませんか?」の提案の声かけも 
本人が自ら「〜しよう!」と思えるような声かけに
変えていかなくてはならない。
「お茶を飲む」ことにしても、
「今ある身体機能を存分に使う」を考えれば、
全てのことは できないかもしれないが、
コップにお茶を注ぐことはできるかもしれない。
1つができないから、これもできない、あれもできない、
と決めつける前に 本人ができることに 
もっと目を向けて 支援をしていこうと思う。
やりたいことがあると、目が輝く、そうすると生き方が変わってくる、
そんな瞬間を引き出せるような接し方をしたい。

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『みんなで理念作り』


2Fユニット
  【自由を目指す。もっともっと自由な暮らし、笑顔】
      のんびりとゆとりある生活を共に過ごして
      残りある人生を自由と笑顔あふれるように
      家族と共にお手伝いします。

3Fユニット
  【今までしてきた生活を継続させる】
  【一緒に喜び笑い 人とのつながりを大切にする】
  【希望や励みを持てる暮らしをお手伝いします】

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「一期一会に感謝」


突然の1本の電話。入院先からの電話だった。
夢であってほしいと願った。

さみしい悲しい気持ちと まだ信じられない気持ちと
助けてあげられなかった悔しい気持ちが
グチャグチャに入り混じって ボロボロ泣いた。
時間が動かなくなった。
「いつまでも悲しみよったら 安心して向こうに逝けんで」
そう言われて はっとした。
気持ちの整理がつかないまま お通夜と告別式に参加させて頂いた。
故□□□と書いてあるのを見て すごく違和感を感じた。
でも ちゃんとお別れができてよかったと思う。

私が初めてレオナを訪れた日から Kさんは所定の場所で座っていた。
いつもいることが当たり前だった。
でも 今回のことで 当たり前なんてないと気づけた。
一日一日 一瞬一瞬を大切にしようと改めて思った。
Kさんと出会って4年
時には「お前くび!」「バカ」とののしられ イラッとした時もあった。
でも Kさんが笑えば こちらもなぜか笑えた。
歌と太鼓と面白いことが大好きな じいちゃんだった。

お茶が嫌いなじいちゃんも 少しずつ飲んでくれるようになった。
ありがとうが聞きたくて しつこく言っていたら 
自然と言ってくれるようになった。
太鼓の話になったら 目をキラキラ輝かせて 
たくさんたくさん話してくれた。
思い出は たくさんあるけど もう胸にしまっておきます。
天国で奥さんに会えたかな?身体も自由になれたかなか?
何の制限もないところで ゆっくり休んで下さい。

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「縁があっての円」


平成24年1月19日 理念作りをする。
スタッフ 入所者と共に一つのテーブルを囲み話し合う。
個々に自分が思っていること したいこと 
家族への想い等々を話し合うが
まず 最初の一声は おいしいものを食べに行きたい!!だ。
他の入所者も「ふんふん」とうなずく。
スタッフも「ふんふん」とうなずく。
食べる話になると あれも食べたい あそこのあれも食べたいと 
なかなか話が進行せず。
休憩し 甘酒を飲みながら 一枚一枚と自分の思いを
スタッフが 問いかけながら書き出す。
すると次から次と 自分の思いの発言が出る。
温泉に行きたい 泊まりでどこかへ行きたい
若い頃に行った所へもう一度行ってみたい
まぁ〜思い出さがしじゃなぁ〜ええなぁ〜と
スタッフの一人が言うと いっせいに大笑い
入所者の中には 手を叩きながら笑い 顔がクシャクシャで大笑い。
家族の話になると 私の事は心配せんと元気でおって欲しい。
たまに顔を見せてくれたらええ。孫の顔も見たい。
まず 入所者の思いは家族だと スタッフ一同に強く響きました。
理念作りが 進行するにつれ
スタッフが今まで気づかなかったことが 段々と目に見えてきた。
入所者の思いを 私達スタッフが支援できることは
『のんびりと ゆとりある生活を共に過ごし
残りある人生を 自由と笑顔あふれるように 
家族と共にお手伝いします。」
私達が夢と希望ある日々を共に 過ごしていきたいと思います。
もっともっと今以上に より深い介護を目指したいと
スタッフ一同願います。

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寒川海水浴場で母の日会『大空をあおいで』


寒川海水浴場で母の日会のバーベキョーをした。
天気はよかったが 風が強くて 
ブルーシートで風よけを張り 安心してくつろげる空間を作った。
男性顔負けの勇ましい作業が なんだか楽しかった。 
炭火でお肉、焼きそばをたらふく食べて 空を仰いで寝ころんだ。
空を上にして 横になることなんて 大人になると 
まして高齢になるとないことで とても気持ち良くて・・・
喜んでもらえた。
「あんたも 横になろや」と言われ 一緒に空を仰いだ。
気持ちよかった。
大空いっぱいに光があふれて まぶしいけど気持ちい〜
心まで 広くなっておおらかになった。そして眠たくなった。

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『山のさんぽ』


春がやってきました。過ごしやすい季節になりました。
朝 お年寄りたちが洗濯を干しながらベランダで話をしています。
「今日は 天気えんなぁ」
「おはよう お天気えんなぁ。『たしっぽ」採りにいくなー」
そこへ元気よくMさんが出勤してきました。
「さあ いくでー」
車に乗り 山田井方面にドライブに出かけました。
木と木の間を走り抜け 途中止まって瀬戸内海の景色を眺めて一息。
「サイコー」と雄たけびも聞こえてきます。
さぁ いよいよ『たしっぽ』探しです。
「あった」「あそこもあった」「うわ〜タケノコもあるで」
「大きいなあ」と次から次へと見つけ 夢中ではしゃいでいます。
「あぶないで〜」「すべるで」「落ちんようにしなよ」
とハラハラしながらも 嬉しそうにしているお年寄りたち。
わが子を見守るように気遣いしてくれます。
自然に包まれ 木や草花を見て触れて嗅いで 楽しんでいます。
「土の上を歩くのも気持ちえ〜なあ」
「1人では よーこんけど ありがとうなぁ」と。
「わたしなぁ 歩けるようになったんじゃなぁ」とSさん。
毎日歩行訓練をしているSさんの笑顔がこぼれました。
持ち帰った 大きくて背の高い「たしっぽ」に改めて驚きながら
みんなで「たしっぽ」の皮むきをしました。
「子供のころ 採っては塩をつけて 食べよったなぁ」と
昔を思い出している姿が とても愛らしく感じました。
生き生きとした表情を見せてくれることが何より嬉しいです。
「昨日 どこいったんかいなぁ」と忘れているかもしれません。
でも「また連れていってなぁ」「ありがとう」という言葉を
聞くと また一緒に出かけたいと思います。
散歩 大好きです。
「まだまだ 自分の足であるこ思うんじゃ。」と話されています。

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詩『冬の日、樹の下で』


あらゆるものには距離があるのだ。
あらゆるものは距離を生きているのだ。
そして、あらゆるものとのあいだの距離を測りながら、
人間はいつも考えているのだ。
幸福というのは何だろうと。
幸福を定義してきたものは、いつのときでも距離だったからだ。
移ってゆく日差しとの距離。
小さな花々との距離。
川との距離。丘との距離。生まれた土地との距離。
海との距離。砂との距離。潮の匂いとの距離。
遠い国の、遠い街の、遠い記憶との距離。
亡き人との距離。
星との距離。
夜啼く鳥との距離。森との距離。
素晴らしく晴れわたった、冬の或る日のこと。
葉という葉を殺ぎ落とし立っている大きな樹が、
樹の下で、幸福について考えていた1人の小さな人間に話しかけた。
何もないんだ。
雲一つない。
近くも遠くもないんだ。
無が深まってゆくだけなんだ。
うつくしい冬の、窮まりない碧空は。
幸福?
人間だけだ。
幸福というものを必要とするのは。

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『仕事と家事の両立』


私は入所者の方に 家族の事や悩み事を相談することがあります。
「主人とケンカしてしもた〜。もう どう思うな〜?」
と相談すると、
ばあちゃん達は みなくちをそろえて「おれときな〜」と。
「むこうが悪くても あやまらないかん、
いつまでもケンカしよったら空気わるいし 子にも伝わるんじゃけん。
いざ1人になったら弱るで〜苦労するで〜。
もう1人の体じゃないんじゃけん。
女は一歩ひいて男をたてる」と 
ばあちゃんがアドバイスをしてくれました。
皆 我慢強い。やっぱり人生の先輩!勉強になります。
日々の介護
その人にあった個性を生かせる介護ができたら・・・なと思う。

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スタッフの今年の抱負 紹介


★「絆」
私と出会ってよかったと思ってもらえる介護をしたいと思います。
よく笑いよくしゃべりよく食べるよく感動して泣いて涙もろいです。
韓流ドラマが好き、嵐が好き ワンピース、ポケモンも好き
好きがいっぱいですが 隙は作らないようにしたいです。〜MSさん
                       
★「幸せは自分の心が決める」
料理をたくさん覚えて レパートリーを増やしていきたいです。
運動で体を引き締めて 身も心も美しくなります。 〜SSさん
                       
★「有言実行」
体調管理をして 子育てと家事を両立していきたいです。
お弁当作りもがんばります。          〜EIさん
                        
★笑顔で若者に負けずにがんばります。ダイエットに取り組みます。
病気をせず笑って過ごしたいと思います。
他人同士の生活の場で 家族に近いふれあいと絆 
真の笑顔をだしてもらえるように頑張りたい。  〜KMさん
                       
★「一言報恩」
明るく笑って 幸せになりたい。
資格をとれるように頑張ります。         〜MTさん

★「ありがとう」を 気持ちを込めて言えるようになりたい。
明るく楽しく みんなに楽しかったと言ってもらえるように接する。
                        〜SOさん
★スポーツをして体力をつけたい。
「ケセラセラ」                 〜KKさん

★親に迷惑をかけないように貯金していきたい。
握力をつけてマーチングドラムに取り組みたい。
感謝の気持ちを忘れない。           〜SMさん

★資格を取得していきたい。
「悲しみがあるから喜びがある」
くだらないことをしても いつも笑ってくれてありがとう 〜YKさん

★体力をつけるためにウォーキングを始めたい。
「負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと
信じぬくこと だめになりそうな時 それが一番大事」  〜AOさん
                        
★勉強がんばります
初心を忘れないようにしたい。
帰宅願望のある人 歩きたくない人に気持ちよく 
やる気を出させるように 声かけしていけるようになりたい。
                        〜RKさん
★今年こそダイエットします。
「一期一会」
韓流ドラマを借り過ぎて 見てしまうので我慢しています。
                        〜KYさん
★婚活にがんばります。
早寝早起きをします。
「七転八起」                  〜TIさん

★朝活を続ける。 毎日を丁寧に生きたい。
「冬は必ず春となる」              〜MOさん

★「明日は明日の風が吹く」
自宅と職場の掃除をがんばる。
花を枯らさない。                〜TIさん

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「人生劇場」



生まれてから 老いてくるまで 
楽しさ 嬉しさ 悲しさ つらさと
みんな 苦もあれば楽もあり
生きてきた中で 満足していれば 不満な人もいると思います。
人生が物語なら 私が登場するのは 最後の数ページ部分
私が どんな人物として登場するのかは 私の心がけ次第!
そう考えると 身も心も 引き締まる思いがします。
最後の数ページであっても 
「この人に出会えてよかった」と思ってくれるような
介護者でありたいです。

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『赤ぱんつ』


下着は赤をつけたら元気が出るし 血行もよくなって
ええらしいで〜赤パンツ買おや〜
みんなでこうて 洗って並べて干すな?
赤鬼のパンツみたいに見えるな〜
見た人がびっくりすらい。
昔は黒ばっかり着よって タンスの中の服も黒ばっかりでなぁ
それで病気したんだと思うわ〜
今は赤よ!
血のめぐりも ちごうてくるで〜
ええーーーーと言いながら イヤでもなさそう
明るい色はええなあ 気持ちが明るくなるなぁ。


『つぶやき言葉 発見』
おおさかさかい いたら電車に乗るさかい
みかんきんかん さけのかん 子供にようかん やりゃなかん
おんなごけに 花がさく おとこやもめにうじがわく


『足のゆたんぽ』
「暖房しても顔だけ カッカッして赤くなって
足があったまらんのじゃ。足が芯から冷えるきん これがええわい」
足の下に湯たんぽをして 毛布をかけて
うつらうつらしていたかと思うと 気づいたら 
湯たんぽを抱えて そそくさと 布団の中まで持ち込んで
気持ちよく昼寝をしていたMさん。

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詩『切り株の木』  長田弘


風のつよい日だった。
大きな切り株しかない木が、吹いてきた風に言った。
おーい、風。私の過去はどこにあるのか。
枝葉をもたない。影をもたない。闇を生まない。
それが現在なら、わたしの未来はどこにあるのか。
切り株よと、風は言った。違うんだ。
過去、現在、未来と、時間を分けるなんて、間違っている。
うつくしい時間はどこにあるか。
大事なのはそれだけだ。
切り株の木は、空を仰いだ。
すると、日の光がさっと差してきた。
切り株よ、過去も現在も未来もないんだ。
時間は過ぎ去りもしないし、新しくやってもこない。
うつくしい時間は、つねに、いまここに、目の前にあるんだ。
静かな日の光のように。
舗道のそばに、1本、大きな切り株だけがのこる木がある。
椅子くらいの高さの切り株のまわりを、切り株の木がずっと
生きてきた時間が囲んでいる。
日々の魂を浄めるような時間が、そこにはのこっている。

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『大きな声』


あーーーーーーーー
えーーえーーーーーーー
大きな声が鳴り響いていた。
声がかたまりになって 飛び出してきた。
圧倒された。
「声出したら 体あたたまるんで、なあ〜」
「体にもええし 気分もスッキリするしなぁ」
えーーーーーーーーーー
トーンが低くなった。あれれ
声を出し過ぎて 出にくくなったよーーーー

『こうばしい思い出 まつぼっくり』
あーこれ見て なつかしいわ〜。
子供の頃 昔で 松ぼっくりをひろてな
松ぼっくりの羽を1個1個折ったら
奥に白い米粒くらいの種が取れるんよ。
それを取って食べたんじゃな。
よいよう こうばしいて おいしいんよ。
今頃の子は よう食べんと思うけど
そん時は 食べるもんがなかったきん 甘いもんもないし
よいよう おいしかった。
孫に言うても 今の子は よう食べんと思うで。
この松ぼっくり見たら そのことを思い出すんよ なつかしいわ。

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『長い夜』


夜間 ぐっすり眠っている入所者の見まわりに行くと
「まだ起きとん?すまんのなぁ」
「もう寝よや 一緒に寝るな?」と笑顔を見せてくれる方もいます。
自宅では「おまえは子供の布団まで とってしまって 眠っとる」と
責められてしまう私・・・無意識なのは仕方ないこと。
無意識でも感謝できるお年寄りってすごい。
こんな私の話をしても きっと悪いようには言わず
ばっちりフォローしてくれるんだろうなぁ。
いつか自然に感謝の心が身につくまでレオナで日々修行させて頂きます。

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研修に参加して「日々精進」


今回の宮崎和加子さんの講演は 考えさせられる点が
たくさんありました。
例えば 昼食や夕食は 入所者の自発性に任せており
「ごはんにしましょう」というような誘導ではなく
「もう1時になりましたね」から始まるそうです。
現場では 難しいように思いましたが
「考える」「選択する」そして頭を使うことは
職員の働きかけによってできるのではないかと思います。
外出先でも 写真の載ったメニューを見てもらい
「わからん」と言われる方にも
「おいしそう」と思うものを「食べてみたい」と
自分から言ってもらえるような支援をしていきたいです。
ターミナルケアに関しては 
ホーム(家)で死ねる条件としていくつか上げていましたが 
社会、家族、スタッフの覚悟が絶対条件であるとのことでした。
覚悟を決めると 今までとは違うものが見えてくると
言われていました。
今までも 「これでよかったのか 間違っているのではないかと
不安も抱えていましたが 本人と家族の希望があれば 
ここで看取るという しっかりした意思を持っていきたいです。

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『燃えた』初めての市民劇団への参加


しこちゅークライシス
平成23年10月1日2日で公演4回。
やれやれ終わった。次は2年後じゃなあ。
燃え尽きた。
疲れて空っぽ だけど心地いい達成感
最後の方は 休む間もなく忙しかったが
幅広い年齢層の人に出会えたし 舞台の裏方の大変さを
まのあたりにして 勉強にもなったし
表舞台に出るのに これだけの多くの人の支えがいることを知り
身の毛が引き締まる気がした。
最高齢の参加になったが 仕事をしながら夜勤をしながら
最後には「よーできたな ○○さんの年齢になったら
わたしら よーせんで」と言われほめられた。うれしかった。
とは言え すべて日常の介護で取り組んでいるレクレーションが
役に立ったと思った。

公演に来てくれたお客さんが 両手を握りしめて
「感動しました。ありがとう。ありがとう」
と言ってくれたが こちらの方が感動して 嬉しかったくらいです。
練習の時は 仕事が終わってすぐに行くのがつらい しんどいし
シャワーくらい浴びてから行きたいと思う事もあったが
終わってしまえば また2年後 参加したいと思った。

最初オーディションの時 何も聞いていなくて準備もしてなかったが 当日の仕事で「赤いリンゴ」をお年寄りと唄っていたので 
その歌を唄って 急場をしのげた事が 今も心に残っている。
昼間に唄っていたので 最後まで歌詞を覚えていたし
途中で止めてくれるかと思いきや 最後の所まで唄わされて
オーディションでの一芸は本当にヒヤヒヤしました。
挑戦してよかった。本当に燃え尽きました。これからも色んなことにつなげたいと思う。生涯青春です。

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『L・O・V・E 嵐』


70才もとっくに過ぎた おばあちゃん。
しかし この方をおばあちゃんと お呼びするのは
いかがなものでしょう・・・
おしゃれ大好き そして何より イケメンが好き
イケメンがテレビに出るたびに
この人だれ〜?おしえて〜!イケメンじゃなぁ〜と。
テレビに釘づけ はしゃぐ姿は まるで女子高生みたいです。
最近 こんなおばあちゃんのハートを射止めたのは
ヨン様でもなく 若大将でもありません。
なんと ジャニーズのアイドルグループ 『嵐』です。
70才を過ぎて 嵐のメンバーの名前を全て言い当てられるなんて
まさに神わざ ほんとにすばらしい。
毎日 「嵐」に恋しているからか
肌のツヤがよくて いきいきしています。
ホームでも 1、2を争う若々しさです。
人は恋をすると きれいになると言いますが 恋の力はすごい!!!
アラフォーのわたし・・・
恋もおしゃれも この方には かないそうにありません。
完敗です。

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編集後記
おまたせしました。
かけがいのないキラキラした時を レオナ新聞に詰め込みました。
甘くて香ばしくて かむほどに味のある体験談です。
これからも ゆっくり時を刻んでいきます。
今後とも よろしくお願いします。
ありがとうございました。

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