レオナ新聞 第17号


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レオナ新聞

2015年5月25日 発行

目次

○『雨あがりの外出』
○『あれもこれも してあげたい』
○『あんぱんまんのマーチ』
○『介護の仕事と子育てに毎日奮闘中』
○『よろしゅう おたのもうします』
○『お年寄り達と共に』
○『いろんなことに挑戦の日々』
○『今日も元気にがんばります』
○『なんのこれしき へっちゃら』
○『おぼえていてくれて ありがとう』
○『介護とは?』
○『みんな家族』
○『やきもちやき』
○『らっきょの思い出』
○『わたしの居場所 見つけた』
○『喜怒哀楽』
○『ありがとう』
○『手紙 〜親愛なる子供たちへ〜』
○『大きな鳥』
○『母のしつけ ごちそうさま』
○『あたらしい友達』


『雨あがりの外出』


雨上がり みんなでバラを見に出発
雨上がりのバラ公園は暑くもなく寒くもなく バラにしずくがたまっていて新鮮でした。
お年寄りが臭いをかごうとすると 水がパシャリと落ちてみたり
雨上がりならではの光景でした。
晴れた日ももちろんですが こういったその時その時を楽しめるのは
いいなあと思いました。
いつもはあまり率先して動く方ではない方も 外出時は 他者の車いすを
疲れた様子も見せず ずっと押してくれました。
段差がある所では ちゃんと車いすに乗っている人の事を考えて
段差のない所から行こうとされていました。
普段ホームの中では見られない 外出をしたからこそ見えるステキな
一面をみることができ みなさん笑顔いっぱいのとても楽しい一日でした。

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『あれもこれも してあげたい』


「あそこに連れて行ってあげたい〜」
「あれを見せてあげたい〜きっとよろこんでくれると思うんよ」
じいちゃん ばあちゃんにしてあげたいことが一杯あると
いつも目をキラキラさせて 話してくれるスタッフのKさん。
本当にありがたく感じる。
想いの深さを感じるし 家族でもなかなかできないことだったりするので・・・想いの強さと深さは誰よりも強く
周囲のみんなを巻き込んで 笑顔の風を吹かせてくれるKさん
一緒に風になびいて 一緒に笑いたい 

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『あんぱんまんのマーチ』


そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんて そんなのはいやだ
今を生きることで 熱いこころ 燃える
だから きみはいくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン やさしい君は
いけ みんなの夢 まもるため

なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ
わからないままおわる そんなのはいやだ
忘れないで 夢を こぼさないで 涙
だから君は とぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで みんなのために
愛と勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン やさしい君は
いけ みんなの夢まもるため

時は早くすぎる 光る星は 消える
だから君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きるよろこび
たとえ どんな敵が相手でも
ああ アンパンマン やさしい君は
いけ みんなの夢まもるため
                              
作詞 やなせたかし
作曲 三木たかし
唄  ドリーミング

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『介護の仕事と子育てに毎日奮闘中』


友人に「介護の仕事って大変よね。すごいわ〜」と言われることがあります。人間同士 日々色々あります。
時には家族のように怒ったり 一緒に泣いたり・・・
介護をしている中で 予想できない事が起こる事もたまにありますが 
子育てをしている時も予想外な事が起こることがあります。
お年寄りのために わが子のために 笑顔がみたい!よろこぶ顔がみたい!
普段は食事やオヤツを食べても 「何たべたんか忘れた。もろたんかいな?」と食べた直後でも忘れてしまうおばあちゃん。
ある日 おばあちゃんを散歩に誘って車いすで周辺を散歩したのですが 
帰ってきてからしばらくたってからも 他のスタッフに
「連れてってもろてよかった〜気持ちがいいし 気分転換になったわいな」とニコニコしながら覚えてくれていたことが とてもうれしく感じました。
介護を続けられる理由は ふと見せてくれる笑顔や仕草 お年寄りの発言に
癒されるから。
お年寄りと子供の癒しパワーってすごい!です。

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『よろしゅう おたのもうします』


入所まもない頃は とてもはにかんで言葉少なく過ごしていた方が
段々と生活に慣れ 仲間にも慣れ 相手を思いやったり
声かけして注意を促したり スタッフを呼んでくれたりするようになった。
今では一番の頼られるべき存在です。
ステキな笑顔も増え よくおしゃべりしてくれます
「よろしゅう おたのもうします」
そう言われると こちらにも笑顔の花が咲きます。
こちらこそ よろしゅうおたのもうします。

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『お年寄り達と共に』


花を育てること 相撲を見ること NHKの連続テレビ小説・・・
お年寄りと一緒に楽しめる事が増えました。
家で一人でテレビを見ていても いまいち気分が上がらない・・・
やっぱりレオナの皆で一緒に見ると ワイワイさわいで楽しさが2倍3倍になります。
先日 体調を崩して ベットで過ごされている方の家族に
「ここは一人じゃないから それだけで安心」と言ってもらえました。
いい時も つらい時も 共に過ごして レオナの時を刻んでいきたいです。

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『いろんなことに挑戦の日々』


勤めて3年が経った。面接の時「正解がいくつもある仕事」と教えてもらった。
本当にそうだなと思う。日々、色々な事に対し どうしたらよいか悩む。
最初は ただ一人で考えていたが 周りの人に相談するのが一番だとわかった。
自分が想像もしなかった色々なアイディアが出てくるからだ。
平仮名を書く機会が減り、字を忘れかけていたAさんには あいうえお表を作り、
「発声練習しよう!」と壁に貼ってみた。
すると、できなかった「あいうえおパズル」もできるようになった。
手伝いを好まず一日中、ソファーにいたBさんには、冗談まじりで会話をしながら
頼んでみたり、散歩に行ったりした。続けていると自然と手伝ってくれることも増えてきた。
字を書くのが得意なMさんには、歌詞を書いてもらい壁に貼ったりした。
最初は 乗り気でなかったが 周りの人が喜ぶと積極的にしてくれるようになった。
血圧管理の必要なKさんには、朝歩いた日は調子が良いため、なるべく時間を見つけて
朝の散歩をしている。また意識も高まりKさん自身が数値をノートに記録するようになった。
毎日帰宅願望のあったYさんは、少しずつ訴えのない日が増えてきた。
日々、色々なことを話しあい、よい変化が見られた時は本当にうれしい。
これからも、利用者さんが 生き生きと穏やかに生活できるように支援していきたい。

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『今日も元気にがんばります』


1年の間に僕の体重は10キロ増えた。
そこで土日だけ 自転車で通勤することにした。
朝の通勤は下り坂が多いので 風が心地よい。
帰りは上り坂で 立ちこぎをしていい運動になる。
朝シャキッと目を覚まして 毎日新鮮な気持ちで元気な風を吹き込みたい。

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『なんのこれしき へっちゃら』


「よう こえとるな。わたしも あんたくらいあったけど 年とって
やせたんで。」利用者の人が会うたびに コロコロ笑いながら言う。
利用者には 私が太っている事が 何やらおもしろいらしい。
ちょっとしたことでも その人が元気になれるなら その人の笑顔が
増えるなら 少々のことは気にならない。
たくさん食べて たくさん話して たくさん笑って元気でいて下さい。

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『おぼえていてくれて ありがとう』


こちらの職場に1年ぶりに復帰した。
入所者家族の方に「あ〜ひさしぶり また たのまっ」と言われた。
えっえっ〜わたしのこと 覚えてくれていたんですか?
うれしかった。とてもうれしくて泣けそう。
週1回くらいしか働いていなかったのに・・・
覚えていてくれてうれしかった分 これから頑張ります。

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『介護とは?』


私が入社して少し経った頃に 介護について感じたこと考えたことをテーマに書いたものを読み返す機会がありました。
人と人との関係で成り立つ仕事、その時で変化することに対応できるように日々工夫が必要だと感じる、と書いてありました。
介護職2年目の現在も同じように感じていますが 変化に対応できる自分に
なるには もっと視野を広げ よりよい介護ができるように努力したいと
思っています。
ユニット理念に基づき 入所者の方々が「笑顔と自由のある暮らし」となる
ように対応し その時々の外・内面的変化に目を向けコミュニケーションが
とれればと考えます。
今わたしは「介護とは?」自分なりの答えを見つけている過程です。
調べたり聞いての答えではなく 入所者が わたし自身が納得する答え探しに 日々がんばっているところです。

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『みんな家族』


入所者家族の方が来てくれた時に
自分の親だけでなく 入所している他の人のことも よく心配してくれます。
そんな時 スタッフだけでなく みんな見てくれているという安心感があり とてもうれしく心強く思います。
スタッフにすると ちょっとした言葉がうれしいんです。

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『やきもちやき』


「さあ 今日も身体を動かそうね〜」と運動の準備を始める。
「Aさんは電動バイクするな?」「Bさんは 先に歩こうか?」
「Cさんはロデオ運動がんばるな?」運動しつつも会話も弾む。
みんなで話していると 一人のおばあちゃんが少し怒り顔。
このおばあちゃん ロデオ運動が苦手 だけど とても上手に乗りこなします。
「どしたん?」と聞くと「フン」と言い どこか怒っている。
「も〜バカにしてからに〜」と大きな声が出る。
「どしたん?わたし なんかしたかな〜?ごめんね」というが 
そのまま目を閉じてしまって無言になってしまった。
すると近くにいたスタッフが「やきもちよ〜わたしにはそなんこと言わんよ」
わたしにやきもち?いや?・・・何か気に障ったのかな?
ロデオ運動がおわり「トイレ行くな?」と声をかけると「うん」とうなずく。
手をつないで 歩いているとうれしそうに話しだす。
顔を見ると「モモコじゃ〜知っとる」と手を叩いて言ってくれた。
一緒に笑いあった。
名前も間違えて覚えているけど 時々思い出してくれる。
日々 いろんな表情を見せてくれる。日々 いろんな発見がある。
それも私は楽しくもあり幸せだと思う。

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『らっきょの思い出』


入所して間もないAさん。日頃から無口でおとなしい人。
雨上がり翌日 からりと晴れたので 庭先の軽トラックの荷台を台にして
らっきょの皮むきをした。
誰もが「したことない」「はじめて」と言う中
だまって一番に手を出したのが Aさんだった。
だまってらっきょの皮をむきはじめた。
いつも一番おとなしい人が始めたので 他の入所者も手に取り始めた。
農業で生計を立ててきたAさんには なんのこともない作業だった。
家事はすっかりしなくなったせいで やり方を忘れてしまっているが 
でも ラッキョの皮むきは覚えていた。
ありがとう おいしいラッキョになりますように。

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『わたしの居場所 見つけた』


おばあちゃんの手はゴツゴツ。
いつも私の手を見て「きれいな手」と さわっては パン とたたいて笑う。
いつもスタッフより先に動いて手伝ってくれる。
私が横に座ると かならず肩をもんでくれる。
家族の方が会いに来てくれると
とびっきりの笑顔で「帰ってこ〜わい」と言う。
「帰ったらいかん」と泣きマネをすると 
「また明日くるきん」と頭をなでてくれる。
頑固な所もあるけど やさしいおばあちゃん。
おばあちゃんが居るだけで その場の空気が明るくなる。
おばあちゃんがそこにいるだけで みんなの心が安らぐ。
そんなおばあちゃんに私もなりたい
介護っていいな 幸せっていいな レオナ最高

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『喜怒哀楽』


人一倍 喜怒哀楽が豊かなおばあちゃんがいます。
朝 おはようと挨拶するとニコッとして「おはよう きたん」と言ってくれる。
今日はご機嫌がいいんだなって思っていると しばらくして
テレビを見ながら「あ〜つらい〜」と泣いている。
えっ?(特に泣ける番組ではない・・・)
ある時はスタッフが他のお年寄りと楽しそうに話していると急に怒り出した。
えっ?(ヤキモチをやいたらしい・・・)
人間は年をとると子供に返ると聞くが まさに子供を見ているようで とてもほほえましい。眠たい時は寝る。うれしい時は手をたたいて喜ぶ。
つらい時は声を出して泣く。本当に子供のように かわいらしく純粋です。
さぁ 今日のご機嫌はいかがでしょうか?会うのが楽しみです。

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『ありがとう』


勤務を始めて数カ月したころ。
入所者のおばあちゃんおじいちゃんに聞いて 教えてもらいながら 
個々の生活の中で 私たちスタッフが何をしてあげられるか とか
歩行困難の方に 少しでも楽な姿勢で車イスやソファで過ごせるか
本人に問いかけながら学びました。
私が体調を崩した時も 入所者の方に
「あんた〜どこ行っとったん?」と聞かれ 私は思わず
「新婚旅行へ行っとったんよ」と答えると
「あんたらも気をつけときなぁよ。体だけは大事にしときなぁよ
わたしらみたいになったら もういかん」と言われました。
簡単にも見抜かれていました。
私たちスタッフが入所者をみて体調はどうか 移動するのに危険な場所はないか 
転倒は大丈夫かと思いをめぐらせますが 反対に気をつかってもらっていた事に
初めて気づかされました。
「私の気持ち 心の中でありがとう」と思ったことは度々あります。
ありがとうおばあちゃん ありがとうおじいちゃん 
これからもよろしくね 
レオナ新聞を見られている方 読んでくれてありがとう
レオナに来て一緒に笑いましょう

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『手紙 〜親愛なる子供たちへ〜』


  日本語訳詩*角智織  日本語補足詩*樋口了一
年老いた私が ある日 今までの 私とちがっていたとしても
どうか そのままの 私のことを 理解してほしい
私が 服の上に食べものをこぼしても くつひもを むすび忘れても
あなたに いろいろなことを おしえたように見守ってほしい・・・

詩は続きますが 初めて読んだ時 子供が小さい時のことを思い出しました。
それと同時に私自身も 両親に見守られ 今があるんだなぁと思いました。
頼りにしていた親が年老い できないことが増えていくということを
素直に受け入れられることは たやすいことではないと思います。
あなたが私にしてくれたように 安心して年をとってほしいと
伝えられたらいいなと思いました。

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『大きな鳥』


大きな…大きな鳥がいました
その鳥の片方の目は太陽で もう片方は月でした
その鳥をよく見ると 胸毛の下に小さな卵を抱えていました
その卵が地球だといったら・・・
あなたにその鳥がどんなに大きいかが きっとわかるでしょう
THE+BIG+BIRD
その鳥が泣くと雨が降りました
その鳥が息をするたびに 風が吹きました
その鳥の深いため息は竜巻に・・・
その鳥が怒ると地震が起きました
そうして・・・何百年も何千年も何億年も 時は流れていきました
その鳥のことを知っている人は もう・・・ひとりもいません・・・
美しかった胸毛はすっかり色あせて
翼の羽根も ところどころ抜け落ちていました
この翼を広げて 遠くまで飛んでいきたい!
大きな鳥は何度そう思ったことでしょう
もしもその鳥がいなくなったら 卵は生きていくことができません
大きな鳥はそのことを 良く知っているのです
もちろん地球は この鳥のことを良く知っていました
山は大きな鳥のために 沢山の木の実を実らせました
海は大きな鳥のために 沢山の魚たちを育みました
けれど人間はすっかり忘れていました
それどころか・・・
そのすべてが人間のためにあると思いました
豊かな森の木々は次々と切り倒されて
あんなに美しかった海も汚れていきました
大きな鳥は泣きました それは季節はずれの大雪になりました
大きな鳥は怒りました 世界中に大きな地震が起きました
けれど大きな鳥はそのたびに
人々が深い悲しみに沈むのを黙って見ていました
もしもこれ以上泣いたり叫んだりしたら
もっと沢山の生命が失われて もっと沢山の涙が流されることでしょう
だから大きな鳥は辛抱強く卵を抱いていました
そんなある日のことでした

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『母のしつけ ごちそうさま』


秋の季節の便りを 息子さんが届けてくれました。
ナスとイチジク 手作りのイチジクのジャム
ナスを母の手にのせ 「ナスを収穫してきたよ」と。
ナスをなでる母の姿を見ながら
「ヘタの所はトゲがあるから もういいね」といい手早く片付ける息子さん
その言動に 感動しました。
「母親の躾がよかったから あんな風に優しくできるんじゃなあ」と。
いただいたイチジクのジャムをほんの少し味見させてもらいました。
「おいし〜い。やさしい味〜」
愛情のこもった味でした。何にして食べようかな?
家族の温かみはスタッフの胃袋にもしみわたりました。

『あたらしい友達』


最近毎日のように だっこしてあやしているAさん
Kさんから 赤い水玉のお洋服に着替えさせてもらい帽子もかぶり・・・
本当にかわいい赤ちゃん(人形)です。
「ごはんたべるんか」「お菓子買いに行くんか」と話しかけている姿
母親のように見守る光景 優しい仕草をみせるAさん
そんなAさんを見ると どんな疲れも吹っ飛んでしまい癒されます。
子を思う気持ちは いくつになっても 心の中にあります。
おばあちゃん いつまでも元気でいてください。

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