目次
○ひなまつり
○みかんの花
○ぼたもち
○しずかなブーム 押し花
○散歩と草引き
○子供たち
○散歩
○近頃の思い出話
○水やり
○天までとどけ
○花のお届け
○心がホカホカ
○不動の滝でお花見
○柳 再発見
ひなまつり
この日は いつも以上に お化粧に時間をかけてきれいにドレスアップしました。
女の子の節句ですからね。
ひな祭りの唄を楽しく歌い 特に お内裏様とお雛様にに扮しての写真撮影は好評でとても喜ばれて 皆さん興奮していました。
チラシ寿司や 甘酒 大太鼓のお囃子。
昼間 いつも眠たい顔をしているシゲさんも 旦那さまに会えて なお一層 楽しんでいたように思います。
いくつになっても 女の子のお節句はいいもんですね。
楽しみな行事だったので 来年もお祝いできたらと思います。
シゲさんの感想
「おひな様をして 背が2センチ伸びてよかった〜。」
なんで 背が伸びたのかな?
日頃 車イスで大半の時間を過ごすシゲさん。
でもこの日は おひな様に扮するために 背筋を伸ばして座位姿勢をとる
必要があったためでしょう。
ダランとした座位姿勢ではおひな様の顔に届かないからね。
そんなわけで 背が伸びたんでしょうね。シゲさん!
旦那さんと並んで お内裏様とおひな様の写真撮影は感慨無量だったようです。
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みかんの花
みかんの花の歌を聞きながら みんなでホットケーキを作って
食べていました。
「ホットケーキは昔からあるんよ〜。」
「昔はホットケーキみたいなのを はちのす焼きって言よったんよ」
と教えてくれた。ヘエ〜。
私には初めて聞く名前でした。
ホットケーキがふくらんでくるプツプツを見て 確かにハチノスみたいだと
納得した出来事でした。ヘエ〜。
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ぼたもち
家族参加のぼた餅作り〜
もち米10に米2
「よう〜きてくれたの〜」の連発の声に歓迎されスタート。
タミさんは スタッフより先頭に立ちセカセカ、イソイソ。
流れ作業にして次から次の手へ。コネコネ。
ウグイス粉ときな粉にまぶして さあ出来上がり
ハッスルしたタミさんは5個もたいらげました。
後で「そなんよーけー 食べたんかいなあ」と、とぼけてましたね。
笑って笑って お腹も笑顔も満腹まんぷく
「今度 お好み焼きしよう。私が招待しよか。」と
次回を家族に約束する姿もあり ほほえましかったです。
家族の暖かい支えがあってこそ。
ありがとうございました。
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しずかなブーム 押し花
押し花に関心が高まり 自宅の花を持ってきてくれる方もいます。
「これ 押し花にしてつか」 と 花びら1枚
「これ珍しかろう どうな」 と 花1輪
気にかけてもらった 花の贈り物。
とてもうれしくて すぐに 押し花にしましたよ。
ありがとう。
ドライブに行った時も 落ち葉や野草に目をやる習慣ができました。
また 季節感に敏感にもなりました。
野草に詳しいマサさんは 次々と 開花情報を寄せてくれます。
今までも 足腰のリハビリと気分転換で外出ドライブに出ていましたが ひとつ楽しみが増えた感じです。
作り方
色紙(シキシ)に野花や野草を並べて配置つくり
次に糊づけ、そして 透明テープで固定で いっちょあがり
簡単そうだけど けっこう時間がかかるんですよ。
押し花はカラカラで糊づけするから ちぎれてしまうし
手にくっついて あっちこっちにバラバラになるし
糊は 少なめが大事です。
配置を考えるのも ひと工夫がいるし。
花や葉を風船に見立てたり 虫に見立てたり 顔にしてみたり
絵が不得手な人にもおすすめです。
なごやかに 器用生かして 飾る花
待っていた デイサービス 来てうれしい
マッサージ機 心も身体も 浮いて来る
春陽挿す 花咲く野辺に 風寒く キクさん
春よ来い 早く見たいなあ 桜道 イセノさん
春を呼ぶ 桜の芽が 顔だす ヤスさん
梅が咲き 春の気配に 先走り ハツさん
さくらの木 つぼみふくらむ ほうねん湖 イセキさん
春風に つくし顔出す せんろ道 イーさん
雪の夜も 春の夢見て 暖かく フジノさん
春日和 霞かかりし 山の峰 マサノさん
春がきて 椿の花が咲きにけり イワコさん
春日和 つくし顔出す 池の土手 ミノさん
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散歩と草引き
「おばあちゃん ここにおったんなあ〜」
と 玄関先から大きな声が聞こえてきました。
「お知りあいですか?」とたずねると
「おばあちゃんは近所の人でなあ。1日に何回も散歩しよったんよ〜。
こうやって腰をかがめて歩きながら 草を引いて歩きよったけん
おばあちゃんの散歩しよる道は草が生えんで いつもと〜ってもきれいだったんよ〜。
ここんとこ 草が生えて おばあちゃんおらんのじゃなあ〜と思うとったら ここに通いよったんじゃね〜。」
ヨシさんの歩くポーズを想像してみると 確かに 歩きながら草をいつでも引ける姿勢です。大きく うなずけました。
いいのか悪いのか わからんけど草が生え出したのは 困ったことでしょう。
「でも元気でここにいますからご安心下さい。」とお伝えしました。
ヨシさんは意識していないので そのことは知らないけれど 地域に根ざした役立つ仕事を毎日の日課にしていたんですね。
頭が下がります。
本当に働き者だったと うかがい知れました。
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子供たち
天気のいい日は庭で ひなたぼっこをします。
花を見たり行き交う人を目で追ったり 自然の風に吹かれてぼんやりと。
今日は幼稚園児が遠足のようで チビッコが列をなして通り過ぎて行きました。
それを見たトッちゃんの様子がいつもと違い・・・家の中では見せることのない 全くちがう表情をしていました。
とっても柔和な優しい笑顔でした。
子供のこと思い出したのかなあ。
言葉にはならないけど 何かが心に届いた瞬間でした。
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散歩
健康は足から ということで晴れた日は近所を散歩しています。
ヤエさんは 道で会う人に 自然に挨拶をされています。
「こんにちは。」
「気をつけて帰ってくださいね」
部屋では見られない社交的な挨拶と笑顔。
また 大きい声で歌いながら散歩する姿。
外出すると心にも青空が見られるようで 一緒にいてうれしかったです。
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近頃の思い出話
お花見を予定していた日が雨天となり お花見弁当は家の中でいただきました。
家の中での花見で 少し残念でしたが 室内に手作りした桜の木もあるので
その桜の木の下での食事会でした。
うちわ話に花を咲かせて 舌鼓。
昔のことはしっかり覚えていても 最近のことは忘れやすいものです。
入所して長い人はもう3年になります。
スタッフのああいう人おったなあーという話も出て 記憶力も回復?
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水やり
不思議と声が出てくる 花の水やり
「暑かったろう。ごめんなあ。セメントの上はいかんなあ。元気になりなあよ。」
暑さで土がカラカラになっていました。
夕方に水やりしながら 話しかけるミヨさんの姿がありました。
「昨日の夕方にはまだ何も出てなかったのに 今朝には土から芽が出て!
なんとまあ 土の粒を押し上げて たくましい勢いよなあ。
一所懸命 かわいらしくて いとおしい感じがするなあ。」
朝顔を育む楽しみ。幸せひとつ増えました。夏が楽しみで〜す。
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天までとどけ
いい最後でした。最後 お孫さんも間に合って みんなに囲まれて見守られて
お顔もすごく 穏やかだったと思います。
お別れは悲しかったけど・・・
あんな風になれたらと思います。
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花のお届け
「こんにちは〜」
と元気に登場したヤスさん。
手には 黄色いきれいな花
「ちょ〜っと待ってよ〜」
左手に花 右手でポケットをゴソゴソ。メモが出てきました。
「忘れたらいかん 思うて メモしたんよ。エニシダ 言うんじゃな」とメモを読み上げてくれました。
「きれいだったから飾ってもらおう思うてなあ。
名前聞かれるきん 書きとめて来たんよ。」
ありがとう。ヤスさん。
花の名前をいつも聞かれるから調べて来てくれたんですね。
名前がわかると 花の命に芯が通った気がします。エ・ニ・シ・ダ。
エニシダ。
エニシダと聞くとヤスさんを一番に思い出す私です。ありがとう。
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心がホカホカ
介護の仕事を始めてから まだ長くないのですが心にジ〜ンとくることがあります。
何一つしてあげても 「おおきに。」と感謝の言葉をかけてくれる方がいます。
「仕事でしよんじゃけん そんなにお礼を言わんでもええよ。」と言うと「汚いこと させてすまんのう。」と。
肩の力が抜け 心があたたかくなりました。
ありがとう。こちらこそです。
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不動の滝でお花見
豊浜の不動の滝にお花見に出かけました。
滝の前に桜がそびえて とてもきれいな景色に 圧倒されました。
花より団子と いつものように楽しく お花見弁当に舌鼓をうち さわいでいました。
そして 今回は 普段見かけない光景にあいました。
お花見席の隣の観光客の方と仲良しになりました。
年齢が70近い 貫禄ある紳士風の方の仲間の方たちです。
年齢が近いので なんだか会話も弾み楽しそうです。
いつの間にやら 食事する姿がしとやかに・・・
いつもなら 巻き寿司も一口で食べるところが そこに左手まで添えられて大きい口を隠して食べている姿に?えっ?
1人でなく 皆が皆そんな風に しとやかな様子に???
スタッフよりもその紳士風の方に気がまわり 視線もいつしか 皆そちらにくぎ付け!
隣に年齢の近い男性の方がいるだけで いつもと違う。
桜の木下で 桜色に染まる頬は乙女のようでした。
女性らしさを いつまでも持ちつづけることは 大事ですね。
おじさん ありがとう。
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柳 再発見
「これ 柳じゃないん?なつかしいわあ。
昔 川原によーけー咲いとって 遠くから見たら雪が積もっとるみたいにきれいかったんで〜ほんまになつかしいわあ。
久しぶりに見たわ。そういえば 川原もきれいに整備して全部引っこ抜かれてなくなったわ。」
レオナ玄関にはお正月より シダレ柳が飾られていました。
花とは違い 枝を飾るのも季節感があっていいなあと思いまして。
枝先がしなっているだけの時は そう人目をひくこともなかったんです。
それが 1/10頃より シダレ柳に芽が生え始め 枝の中から緑の芽がチラチラ見え始めました。
おそるおそる おつむを出しているように見えました。
新芽がとてもきれいで 枯れ木のような枝から生命が生まれてくるなんて!
とってもかわいらしい新芽たち。おっ。
なんだか けなげに見えて 「がんばれよ」と一声。
前を通るたび 枝の芽を覗き込んだり 立ち止まったりする姿がチラホラ。
気になるのは みんな同じみたいです。
ひとつ芽を出すと日ごとに見る間に他の枝からも次々と芽が出て 1週間のうち枯れ木に葉が咲いたようになりました。
この頃には いつのまにやら花瓶の中の枝にも根がしっかり生えていました。
生きてる証拠。地に足がついています。ほお〜。
しばらくすると葉の下に変化がありました。
毛虫のような 綿菓子みたいなのが葉の横にチョコンと出ています。
柳の花だそうです。へえ〜
花だと言われてもやはり毛虫に見える〜そんな花でした。
「へえ〜花なんだ 花咲くんだ〜」
へえ〜へえ〜
一番に春の訪れを知らせてくれたシダレ柳
生命の息吹が玄関先にあふれました。ありがとさん。
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