目次
○研修
○やさしい時間
○よりそって共に歩む
○吉永小百合に似てるかも!!
○渦の中で
○モーニング
○2005年酉年 新年を迎えて
○お正月の雪景色
○2005お正月 みんなが健康で過ごせますように
○福鬼
○そよぐ春
○桃の節句ひなまつり 七段飾りの登場
○五感で感じる 春ららら 俳句
○こころに残る桜
【研修】
苦しみの正体を早く知ろう
痴呆(認知症)は頭の中の見えない病気です。
見えない敵と格闘しても疲れるばかりです。
病気によって経過も対応も異なりますし痴呆(認知症)は確実に進んでいます。
信頼できる医師に相談し診断を受けましょう。
診断に基づく適切な対応が遅れるほど 本人は苦しみ介護が大変になってきます。
目をそらさずに 痴呆(認知症)という病気と冷静に向き合いましょう。
住み慣れた地域の中での新しい「住まい方」が増えています。
家でなくても「自宅にかわるような場」で暮らし続けられることを目指しているのがグループホームや施設でのユニットケアです。
身近な地域での痴呆の人が安心して移り住める それらの場があります。
是非 訪ねてください。
本人が生きることの支援
痴呆(認知症)があっても 本人は立派に生きてきた大人です。
本人の残された人生、お世話になって遠慮や失意の中で暮らすのではなく 本人が力を振り絞り 自分らしく生きる姿をみんなで支えていきたいものです。
介護実務者研修に参加して
当施設(グループホームレオナ)の入所者とスタッフの声を聞いて<気持ち><家族><外出><入浴><食事>に分類して表を作成し 思ったこと 感じたことを話し合いました。
入所者の声(希望)を通して 自分の関わり方を客観的に見ることができたように思う。自分では良かれと思っていたことや 無意識のうちにとった行動が入所者の方を 困惑させていたかもしれないと気づいたので これからは 関わりの中で 1つ1つ頭を柔らかくして 自問自答をし確認していきたいと思います。
また 現場研修では ユニットケアにおける理念作りにも取り組みました。
どうして理念が必要なのか 今までは深く考えた事はありませんでしたが みんなで話し合うことによって 介護者(人)の考え方 ものの捉え方など それぞれ違うけれども 共通の理想、約束を持つことで 介護の質が保たれるのだなあ と思いました。
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やさしい時間
レオナに勤め もうすぐ2年!
入所者の皆さんの言動 行動も 2年前とは変化もあり 職員の私にも 2年前とは少しちがう変化を感じます。
はじめの頃は お年寄りにも 一歩引いた自分がいました。
でも 今では 8年前に亡くなった 自分のおばあちゃんと同じように接することができ 職員と入所者ではなく おばあちゃんと孫というようになり 時には 口喧嘩をし 時には 一緒に笑い 私が少し落ち込み涙した時には 頭をなでてくれてお互いに支えあえる家族のようになりました。
年を重ねていくと同時に 身体にも変化がでてきました。
2年前と同じように身体が動かなくても いつまでも笑顔だけは絶やさないでいてくれる おばあちゃんたちに 少しでも私を成長させてくれた事 “ありがとう”と言いたいです。
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よりそって共に歩む
日々の介護で思うことはしてあげるのが 優しさではなく できることはしてもらい できないことは手助けをしていく事だと知りました。できるだけ自分の力でしてもらい 少しでも自信を持ってもらえるように心がけています。
生活ではコミュニケーションを十分とり 会話の中でも 入所者の言葉に耳を傾け 思いを受け止めてあげられるような関係になりたいです。
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吉永小百合に似てるかも!!
食事の途中で 急に食べなくなり 固く口を閉ざす方がいます。
なんで急に食べなくなるのか 理由がわからず悩みの種でした。
そんな時 食事する横顔が ある女優さんによく似ていることを発見しました。
「吉永小百合さんに似ているね!」
その一言で全て解決しました。
それ以来 食事の時は その魔法の一言が効果を表しています。
固まった心が とろける言葉ってあるんですね。
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渦の中で
最初 介護の仕事についた時は こんな私でも役に立てることがあれば
役に立ちたい の意志で この業界に入ったけど・・・
認知症の程度によって違う対応が必要だし 長年付き合うことで
知るほどに複雑な渦に飲み込まれて しんどくなる時もあります。
その人の為にしているのに 空回りが多くて苦悩も多いです。
多様性を尊重して共に生きていくことって難しいですね。
その人の今できることに よりそってがんばります。
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モーニング
入所者と一緒に たまにモーニングに出かけたりします。
モーニングに出かける時のお店選びで考えることがあります。
@お店の入口に階段が少ない所。
A車椅子のお年寄りを快く迎えてくれる所
Bこぼしても露骨に嫌な顔をしない所
C混雑しない所
D安くて美味しい所
全てそろったお店は なかなか無いのですが・・・。
決まって行くいいお店があります。お店の店員さんがとても親切で好意的です。
先日行くと 入口玄関の階段に段差のない鉄板を引いて下さっていました。
「お年寄りが入りやすいようにね。」と話してくれ その事に感激しました。
ありがたいことです。ここまでしてくれるなんて・・・
ますます行きやすくなったお店に これからもドンドン足を運びたいと思います。ありがとうございました。
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2005年酉年 新年を迎えて
<パワフルゆみさんの決意>
このホームで2回目のお正月を迎えることができました。
縁があって 介護の仕事に就いて 2年目。
気持ちがマンネリ化しないように 脳みそをリフレッシュするようにイメージしたいと思います。
<ホップ!ステップ!ジャンプ! オケイさんの決意>
はや2年になります。
ばあちゃんたち同様 年をとってしまいました。(悲)
ばあちゃんたちは どんどん若くなっているような気がします・・・
でも そんな ばあちゃんたちを 2005年もみていきたい 一緒に過ごしていたい 同じ時間を過ごしたい 昨年以上に笑い合いたいと思っています。
<熱く語る マッキーさんの決意>
レオナ一員となり2年がきました。正直早いものです。
どこからか笑いの聞こえる そして 毎日が 喜びのある暮らしを共に作っていきたいです。
チームワークを大切にして 今年もやります。よろしくね。
<笑顔はじける ツヤさんの決意>
レオナができて もう3年あまり。
長い方は入所されてから 3年余りになります。
少しずつ 老化が進んでいくのを見ていて どう対応すればいいのだろう と悩んだり スタッフの皆と 話し合ったりしてきました。
とにかくできるだけ多くの声かけをし 目を見て話を聞き 明るく元気で過ごしてもらえるように 今後も努力していきたいと思います。
<レオナにきて半年経ちました。アケミさんの決意>
はや半年が来ました。
自分でも「えっ もうそんなに たつん?」とびっくりしています。
ばあちゃんたちには 反対に いつもパワーをもらいっぱなしの毎日です。
これからは 私たちのパワーを出し切って がんばって いきたいです。
<上り坂の途中 スケさんの新年の抱負>
「人生はいつも上り坂・・・ 早親が言うた言葉じゃ これ書いといて」
北島三郎の のぼり坂の歌詞を持ってきてくれました。
紹介します。
のぼり坂 唄 北島三郎
いつかおふくろ 言っていた
笑う門には 福が来る
人には寄り添い 馬には乗ってみよ
あっても苦労 なくても苦労
そんなもんだよ 人生は
いくつになっても なっても のぼり坂
今もどこかで 呼んでいる
声が聞こえる 日暮れ橋
世渡り下手だと 叱られながら
くじける心 一度や二度は
それも我慢の 人生さ
いくつになっても なっても のぼり坂
<今年は挑戦していきます ミサオさんの意気込み>
足の運動 歩行練習がんばります。
去年は寝こむ事が多かったので 今年はいろんな事に挑戦していきたいです。
<マイペースのチヨさんにインタビュー>
「何かしたいことは ありますか?」(スタッフ)
「ないなあ。さあ〜いうたって なかなかなあ〜」(チヨさん)
「行きたい所はありますか?」(スタッフ)
「ないなあ」(チヨさん)
「息子さんのおる神戸に行きたい?」と聞くと
「行きたい!!」と勢いよく答えてくれました。
‘息子さん’という言葉への反応はすばやいので 互いに笑みがこぼれます。
再会できる日を楽しみにしています。また来て下さいね。
<長寿の健康は足から!マツさんの新年の決意>
毎日 元気で過ごします。はい、ありがとさん。
まず健康が第一です。いつも大事にしてくださいます。(キミさん)
和を結ぶ なごやかなるや いつまでも (マサさん)
楽しく仲良くいきましょう (シゲさん)
その日々をたのしく元気で (イセノさん)
みんなそろって元気で何よりです。
今年1年みんなで楽しくすごしましょう。(ハツさん)
和で頑張ります(ジロウさん)
力を入れていきます(シゲノさん)
早寝早起き 健康一番(カメさん)
一目逢いたい(ヤエさん)
家に帰れるようにがんばります(タミさん)
穏やかに ゆっくりと毎日過ごしたい<カオリさん>
1日を楽しく入所者と過ごしていきたい<ミワさん>
日々やさしく接し 笑顔で答えていきます<カヨさん>
利用者共々 笑顔で1日1日を過ごす<モリケイさん>
明日もあるさ 先を見よう
あせらず 欲張らず コツコツと<サチさん>
いつも笑顔で!そしてドジの回数を減らして
信頼されるスタッフへと少しでも成長したいです。<トモさん>
笑いの多いデイサービスにしたい
今の健康をチェックしながら維持したい<ミヨさん>
健康に注意して 笑顔で利用者の方々とふれあいたい<キョウコさん>
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お正月の雪景色
大晦日から降り続いた雪で 元旦の朝 窓の外は雪で真っ白でした。
「雪じゃあ〜雪じゃあ〜。寒いと思ったなあ〜」
と話しながら お正月飾りの餅花を飾り
全員で「あけまして おめでとうございます」と新年の挨拶をしました。
スタッフのツルさんが 外へ行き 「冷たい、冷たい」といいながら雪を居室まで持って来てくれました。
雪だるまと 雪の鏡餅でした。
「冷たいんなあ〜ほんじゃきんど 気持ちがええなあ〜」と言いながら皆で子供のように キャーキャーとはしゃいで 雪の登場に大歓声!
なんだか とっても楽しくて楽しくて。
雪の冷たさに 目が覚めるような季節を実感してもらえたかな?
「はよう 雪が溶けんうちに 写真とっとこや〜」と太郎さんの一声。
雪の鏡餅の前でハイチーズ
思い出の写真が1枚増えました。ありがとう。
朝あんなに積もっていた雪も 昼には溶けていました。
近くの五明院へ初詣に行きました。
シゲさんは 寒さ対策でかなりの着込みようです。
細身の身体が着膨れして 雪だるまのようになり その上 マフラーでほおっかむりまでしていました。
偶然 シゲさんの知人のパーマ屋さんに出会いました。
「まあ わたしのこと 覚えとったん?」と再会に感動のシゲさん。
寒いけど初詣に行ってよかったね シゲさん。
人との出会いで 心に火がつき ホカホカのシゲさんでした。
初詣から 縁起がいいね シゲさん。今年はリハビリがんばろうね。
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2005お正月 みんなが健康で過ごせますように
あけましておめでとうございます。
今年は新年会をして初詣にも出かけました。
新年会では 皆でぜんざいを作って 新年を健康で迎えられたことのお祝をしました。
カルタとりや福笑いをしました。
「カルタとりは ちょっとむつかしいかな?」と思っていたのですが いいえ そんなことはありませんでした。
私たちスタッフの思い過ごしで カルタは皆 おてのもので反応が早く かなりの真剣勝負になるくらいでした。
初詣は 善通寺へ行きました。
そこで 一番に人の優しさに触れることがありました。
大変な混雑で駐車場がいっぱいで 階段が避けられない場所からの入場になり 車椅子4人は本殿へ行けないかも・・・とあきらめかけていました。
それでも あきらめきれず「せっかく 来たんだし・・・」
とスタッフが車椅子ごと かつぎあげて 中へ入ろうとしている時。
それを見ていた売店の方が 多忙の中 外まで出てきてくれて
「大変だから・・・」と回り道を細かく説明して下さいました。
また 何度も道を往復していると 参拝に来ている方が「大丈夫?」と声をかけてくれ うれしかったです。
その後 住職さんまでも心配して駆けつけて来て下さいました。
人の優しさにふれ 心があたたかくなりました。
ありがとうございます。
一言の声かけが すごく大事なことに気づきました。
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福鬼
2月3日節分の日
「今日は何の日でしょう?」とたずねると
「なにかいな?はて」「今日は何日なあ?」と様々な反応。
「今日は豆まきよ!」とヒントを出すと
「節分じゃなあ〜」と元気な返事が返ってきました。
ヒイラギ・めざし・割り箸を出して 目つき花を作りました。
「これは何かな〜?」と聞いてみると
「・・・」無言
「鬼が来ないように 入口にさしておくやつじゃ!」と正解が返ってきました。
さすが長老です。旧習の記憶は私たち以上に よく知っていました。
正解されて驚くスタッフに 皆 ニコニコ微笑んで まあるい気持ちになりました。
そんな姿を見ると 心が和みます。
大きな声で「鬼は外 福は内」と思いっきり力いっぱいに撒く人 豆を口に入れる人、あっという間に そこら中 豆だらけ。
今年も福がたくさんレオナに舞い降りますように。
福鬼の私の大役も果たせて一安心した節分行事でした。
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そよぐ春
冬の散歩は どんなに天気のよい日でも 自然と「さむいなあ〜」を繰り返し いつもより 早歩きになってしまう気がするのですが 時々 冷たい空気の中に 椿や山茶花の赤が 突然目に飛び込んできてハッとすることがあります。
なんとなく 冬に咲く花は 皆 凛とした強さや潔さを感じさせます。
近頃は 日も長くなり始め 外の方が暖かい日も出てきました。
もうすぐ 梅の花も咲き始めることでしょう。
暦だけでなく 外の景色を通じて「春だね〜」って会話しながら新しい季節を楽しみたいです。
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桃の節句ひなまつり 七段飾りの登場
ひな壇があると 自然と前に人が集まりますね。
きれいな姫様のお顔と着物にうっとりします。あこがれますネ。
ひな飾りの前で 花子姉妹がお行儀よく座っています。
次女の花子と三女の花子です。
ツルさんが実の子供のように毎日世話をやき 愛情を注いできた花子人形です。
テレビを見るときも 食事の時もいつも一緒にお話されています。
娘「お店で新しい花子が並んでいるけど 全然違うんよ。
とっても愛情をかけているから 表情が違うのよね!」
花子には3姉妹がいます。
かわいがりすぎて ほつれたり汚れたりして 姉妹が増えた次第です。
花子のカワイイお洋服は娘さん達が手づくりした物です。
長女 次女 三女 みんな花子です。
おませな長女、おきゃんな次女、のんびり三女。服や髪型で見分けがつきます。
娘「母が こんなにかわいがった花子を粗末にはできんから
三女だけ母の所に置いて 後は自宅であずかってな。
ケガしたり 汚れた時に交替させとんよ。
今は花子に愛情をそそんぎょるけど・・・
昔こんな風に私に対して母が愛情を注いでくれたかと思うと
なんだかとっても 胸が熱くなるわ〜
私も こんなふうに 母のように かわいらしく
皆に好かれるお年寄りになりたいわ〜。」
ひな飾りの前で 花子は 幸せそうに微笑んでいました。
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五感で感じる 春ららら 俳句
雪の中 頭を出した 梅の花 (ハルコさん)
ぽかぽかと 春風そよぐ ふきのとう (マサコさん)
雪どけの 川の流れが 春を呼ぶ (ヤスさん)
梅の花 咲きはじめたり 春ちかし (イワさん)
春とは云えど まだまだ寒い けさの雪 (ハツさん)
テレビ見て つくしが雪に たほれそう (ハツさん)
雪どけの 野山の木々も 春来たり (イセキさん)
風そよぎ たんぽぽゆれる へんろ道 (フミコさん)
向山 春よ来いよと さくら花 (イセキさん)
雪どけが 春のおとずれ 知らせている (ヨシノさん)
梅の木に うぐいす鳴いて 春つげる (イセノさん)
水仙の においただよう 春近し (キミコさん)
寒き冬 すぎて来ました 老いの春(シゲさん)
春の池 おたまじゃくしが 泳いでいる(ハルさん)
大地割る 春の芽吹きに 心励まさる(やまじっこ)
老いざかり 花ざかり 人生育ちざかり(ハナコさん)
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こころに残る桜
私にとって思い出深い行事は 昨年行われたお花見です。
何度も下見し 花びらが一番大きい「戸川公園」に決めました。
少し足場が悪いのが気になりましたが 見渡せる一面の桜が見えるのはここしかないと思い スタッフ一同で決めました。
当日 少しドキドキしながら 利用者の方々とお弁当を食べたり写真を撮ったり 鮮やかな桜を見ながらの風景が忘れられません。
そろそろ桜のきれいな季節が訪れようとしています。
楽しく笑う笑顔が思い出されます。
また今年も「うわぁー けっこうな桜じゃなあ」
「ええとこじゃなあ」「来てよかったなあ」という声が あちらこちらから聞こえてくるような場所で 思い出を増やしていきたいです。
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